そばの播種におすすめ!RXG用「小畝立てアタッチメント」

日本全国の農家さまにご愛用いただいているRXGシリーズ。主に麦用の播種機として知られていますが、そばや大豆の播種にも広くご利用いただいています。今回はそのRXGに装着できる、そば播種用のアタッチメント『RXG-SOP』のご紹介です。


日本有数のそばどころ、福井県農業試験場との共同開発。

この製品の開発は、福井県農業試験場からのご相談がきっかけでした。そばは湿害に弱く、排水性の悪い水田作付ではゲリラ豪雨や長雨などの天候不良で収量が極端に減ることがあります。福井県は水田転作作物としてそばの作付けが多く、「圃場の湿害対策(明渠・暗渠)以外に播種機でも何か対策を打てないか」とのことでした。

少し余談ですが、福井県で栽培されるそばは、長年その土地で受け継がれている「在来種」です。全国で主流となっている「改良品種」は収穫が安定するのですが、福井は県全域の規模で地元の「在来種」の味を頑なに守っています。また製粉されるものはほとんどが、そばの風味を最大限生かす『石臼製粉』だそうです。そば好きの方々から『日本一うまい!』と太鼓判を押されるほど、福井県はそばの名産地。RXG-SOPはそんな美味しいそばの生産を安定させるべく、福井県農業試験場と共同で開発したそば播種用の製品です。

▲福井県大野市の蕎麦畑。小高い山上に越前大野城が見える。


RXG-SOPは排水溝と小畝を同時に成形。

従来のRXGは種子を繰出して覆土し、鎮圧していきますので、種子は地表面より下に埋まります。今回のアタッチメントは種子を地表面に播種し、両側から土を切り盛りして、覆土しながら排水溝と小畝(高さ10~15cm程度)を同時に成形します。種子が高い位置にあり、周囲に排水溝ができるため、播種時期の湿害対策に有効です。降雨後の圃場表面硬化も抑制します。現地での試験を何度も繰り返し、耐久面や使用感(調節方法)のチェックも入念に行いました。

 

▲通常の播種では種子が地表面より下で、湿害を受けやすい。


●試験区にて、通常の播種 (左)播種後 (右)2週間後
●試験区にて、小畝立て播種 (左)播種後 (右)2週間後

試験結果は良好で、株元の湿度が低下し通気性も良いため、立ち枯れ性病害の発生率が低減しました。また圃場全体の生育が揃うため、雑草の発生も抑えることができました。

この「小畝立てアタッチメント RXG-SOP」はRXG(単独鎮圧タイプ)の既存部品を取り替えるだけで装着できます。すでにRXGをお使いの方は、ぜひご検討ください。車速連動タイプにも装着できます。


ちなみに福井県は日本蕎麦保存会が実施した「おいしいそば産地大賞2022」で、前回2020年開催に引き続き、なんと2連覇を達成しました。おめでとうございます。(詳しくは、日本蕎麦保存会のホームページをご参照ください。)

おそばは日本を代表する伝統的な麺料理です。福井県のみならず日本全国で、「小畝立てアタッチメント」が美味しいおそばの収穫量アップに役立ちますように・・・細く長く、末永くよろしくお願いいたします!


▶︎「小畝立てアタッチメント RXG-SOP」カタログはこちら。


動画もぜひご覧ください。